二十一世紀をむかえてひとりひとりが素敵な生き方をしたい。
そのささやかな足がかりとして「本が身近にあるくらしを」と願い発行を思いたちました。
すぐれた本は私たちを楽しませ生きる力を与えます。
「心のガーデニング」は、「読書の愉しみ」にまつわるメッセージを
皆様にお届けする福岡発信ブックガイドです。
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花かご「気持の動くことを」
 
 先日福岡のNPO交流センターでくつろいでいたとき、隣りのテーブルから
話し声が耳に入ってきました。何げなく聞いていますととても興味深い内容です。
もちろんすぐとなりのテーブルですが男性と女性の会話という以外には顔も見え
ませんし、年齢も分かりにくいのです。

 「あなたの気持が動く方を選ぶとよいですよ。ここにあなたのすすみたいカード
を5枚用意しました。あなたの一番に気持の動くカードはどれですか?義理や
しがらみで選んではいけません。そんな気持で選ぶと、その仕事は不思議と質が
おちます。又、それはまわりの人にもよい影響を与えません。
気持の動くものをやる、その正直な自分を大切にして下さい。気持が動くことを
選ぶと目的が明確になって、心が満足します。自分を解放して、素直な気持で
カードを選んで下さい」

 男性がそうアドヴァイスすると、女性はしばらくためらっていましたが、
「一番はこれ、次にこれです」とカードを選んでいました。

「気持の動いたものを選ぶ、そうしないと選んだ仕事は自分にも役にたたないし、
まわりにも迷惑をかけることになる」という言葉がとても心にひびきました。

 私も女性と一緒に男性からアドヴァイスをうけたようで、おもいがけない
冬の午後のひとときに感謝したのです。






                         六百田 麗子
| 花かご | 13:45 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
花かご「儲かっちゃいました」
  
 このごろよく福岡市箱崎にある県立図書館を利用する。図書館には書店にはない
本がおいてあり、それも1人10冊まで借りられるので重宝する。図書館の棚をゆ
っくり見まわしながら読みたい本を探す。このゆっくりした時間がとても愉しい。
 
 先日は、内田樹さんの『寝ながら学べる構造主義』と、養老孟司さんと玄侑宗久
さんの対談、『脳と魂』を借りたが、とちらの本も親身に私の相談相手になってく
れた。読後、心の重しがとれて軽くなる。本に救われたとしみじみ思うのはこうい
う時である。

 内田さんは「仲間たちと共同的に生きてゆきたいと望むなら『私たちが欲するも
のはまず他者に与えなければならない』というルールを守らなければなりません」
というし、養老さんは「過去のことなどぐずぐずこだわったってしょうがねえや」
「先のことをぐだぐだ心配したって始まらねえだろう」「すぐに解決できないこと
は希望をもったまま保留しておく」といっている。

本が自分の抱えている問題に対して、解決のヒントをさりげなく示してくれる。
そのうれしさを玄侑さんは「儲かっちゃいました」と言っているけれど、本当に儲
かった気分になれるのが読書だと思う。

そんなこんなで二週間の貸し出し期間はあっというまに終わるのである。


                             六百田 麗子
| 花かご | 10:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
花かご「花ざかりの原っぱ」

  毎日歩く駅までの道に小さな原っぱがある。五月に入り急に暖かくなったこともありいっせ
いに野の花が咲き始めた。からすのえんどう•タンポポ、チチコグサ•スイバ•ブタナ•ハルジオン
•コクリコなどそれこそさまざまな野草に、あぐれんばかりの花が咲いている。


 3月11日の東日本大震災からはや2ヶ月になろうとしているけれど、このごろささやかない
のちのめぐりにとても敏感になったように思う。どんなに自然の脅威があろうとも草の花は季節
がめぐると必ず開くという確信が、どんなに人間を安心させることだろう。その意味で原子力の
事故は自然の循環を根底からたち切るものであり、そこに言いしれぬ恐さがある。


 養老 孟司さんがある新聞に「本当の意味の省エネ社会をつくるのは簡単ではありません。じゃあどうすればいいのか。考え方を変えることでしょうね。エネルギーを使う仕事は人間がした仕事ではなくて、エネルギーがした仕事だ。そう考えると、本当に人間がしなければならないことが、なんとなく見えてこないでしょうか」と書いている。


 本当に人間がしなければならないことを考える、そちらの方に私たち一人ひとりがかじを切
る、そういう重要な地点に今人間は直面していると思う。


 養老さんの「考え方を変えることでしょうね」という言葉は重い。


        

            心のガーデニングNo116   3,4月号より
| 花かご | 22:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
花かご「漁師のDNA」
 先日夜に畠山重篤さんの対談がテレビに放映されていた。そのときにお話した内容が心にのこっている。


「私は津波で母もなくし、かきの養殖に関係した小屋などもすべて失ったけれど、少しも海を恨む気持ちはないです。海にはさからえないと思うからです。私共漁師は生かされていますので、すべてを失いましたが、海に対する私の思いはかわりません。高い授業料を払って、私も息子も孫も、自然に対する畏れを学びました」


そのように、とてもおだやかな表情で話されるのを見て、じっと耳をすまして聞いているこちらの心がおだやかになった。畠山さんは胸になみなみならぬ復興への闘志を秘めていらっしゃるのだと感じた。
そのテレビを拝見した夜、「心のガーデニング」の読者の方々とご一緒に、田沼洋子さんの心をこめてつくったミトンを一つ二つとおわけして、「森は海の恋人基金」としてすこしでも畠山さんの口座に振り込ませていただきたいと気持ちをあらたにした。

海にはさからえない、海をすこしも恨んでいませんという畠山さんの言葉は、海に生きる漁師のDNAがいわせたようで大きな慰めと救いを感じたのである。


                心のガーデニングNo117(5,6月号)より



※花かごは毎週土曜日ごとに、更新していきます。

| 花かご | 22:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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